陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN 表参道

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2025/12/10 15:55

「東京クラフトマンシップ:日本最古のメガネ製法」では、GYARDが受け継いできた技術と歴史についてお話させて頂きました。ここでは、そのGYARDのメガネづくりについて少し深掘りした「違い」についてのお話しをしたいと思います。

いま、多くの工場は高性能多軸工作機を導入し、驚くほどシャープなカッティングのフレームを量産しています。直線的でエッジの立ったフォルムは、世界中のアイウェアに広がった新しいスタンダードと言えるでしょう。中国はもとより、イタリアでも同じ状況です。

一方でGYARDは、手作業の工程をあえて多く残しています。ヤスリで面を起こし、面と面をなめらかにつないでいくその連続性が、掛けたときのしなやかな表情を生み出します。

GROOVERの代表モデル「APOLLO」は、その象徴です。丸みを帯びながら芯を感じるフォルムは世界中の眼鏡愛好家から賞賛され、ニューヨークの眼鏡師でありデザイナーのセリマ・サウラン氏も「KILLER」と評しました。

鋭いエッジの中に、優美な甲丸のボリュームを同居させる。この相反する要素を一枚のフレームに宿せる工場は、いまやGYARDだけかもしれません。顔に掛けるものである以上、メガネには「表情」が必要だと私たちは考えます。

GYARDのクラフトマンたちは、「ヤスリを掛けて面をつくることも、デザインの一部だ」と言います。デザイナーとクラフトマンが同じ未来を見ているからこそ、GROOVERのようなメガネは生まれるのです。