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2025/06/16 20:19
【この10数年、ずっと使い続けているウォレット】
もう、East Side Kustom LeathersのTadaさんに、いくつウォレットを作っていただいたのか分からないほど、長年お願いしてきました。
キャッシュレスが当たり前になりつつある時代に、こんなに大きなウォレットは必要ないのかもしれません。でも、商売人の家に生まれ育った私は、「財布はその人の銀行だ」と教えられてきました。
「お札は折ってはいけない」「黄色い財布が金運に良い」――そんな開運的な言い伝え、もはや迷信かもしれませんが、私はけっこう気にしています。
GROOVERが本格的にコレクションを始めた2011年。当時はとにかくお金がかかり、しかも震災の影響でビジネスの先行きは不透明。すぐに資金難に陥り、貯金は底をつき、生命保険も解約。身の回りのものを売って、なんとか乗り切った記憶があります。
そして、ある日ふと気づいたんです。
「財布が赤い」
赤い財布は“出ていく財布”とよく言われますが、実際にその頃、お金は本当に手元に残りませんでした。思い返せば、その少し前から赤いウォレットを何度か続けて使っていたんです。今思えば、あの頃が一番財政的に苦しかったかもしれません。
それで、自分のラッキーカラーであるグリーンの革で、Tadaさんにウォレットを作っていただいたのが、今に続くきっかけだったと思います。
あれ以来、金運が劇的に上がったかどうかは分かりません。でも、少なくとも、あのときのような切羽詰まった状況には一度も陥っていません。
嘘か真か――いずれにしても、もう二度とあの苦しい時代に戻りたくないので、私は今でもずっと、East Side Kustom Leathersのウォレットを愛用し続けています。
Tadaさんとは共通の知人を通じて知り合い、以来、長くお付き合いさせていただいています。
本業はデザイナーで、GROOVERのロゴマークなど、いくつかのデザインを手がけていただきました。
レザー製作はもともと趣味として始められたそうですが、近年は本格的に取り組まれています。
私はその作品に、ある種“狂気”すら感じるのですが、特に緻密なスタッズワークには圧倒されます。ここまで計算し尽くされ、練り上げられたスタッズを打てるクラフトマンは、他にそう多くはいないでしょう。
スタッズ製品には、その武骨さや少しラフな仕上がりが味になる側面もありますが、Tadaさんの作品はその対極にあると感じています。
かねてより私の使用しているウォレットがどこで買えるか?との質問にお答え出来ないでいましたが、ようやく陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLANで取り扱いを始めました。ウォレット以外の作品も少しづつ増やしていますので、お楽しみに!
是非ともご覧くださいませ。